特定非営利活動法人銀ちゃんの家
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カテゴリー別アーカイブ: 職員のつぶやき

映画鑑賞会で砂の器を観ました

若いころに観た時とはまた違う感想を持ちました。

前に観た時は子供の立場で、今は子を持つ父親の立場で観ていました。

やっぱり泣いちゃいましたね。ハンセン病の理解されていない時の話ですから。

今の時代に生まれていたなら苦労しないで済むことも、時代が違うことで苦労していることが他にもいろいろあるのだろうと思います。

友の顔を見るたびに

年老いた友の顔が自分と重なり 老いを感じていく。

気持ちの上では思っているものの、姿かたちにあらわれてくる老いは隠しようもない。

多分こうしたことから老いに対する恐れ、死に対する不安などでてくるのだろう。

今日、子ども共々親しくしていただいた近所の方が63歳という若さで亡くなった。

ずっと腎臓病と闘って、障害手帳は持ちたくない、自分は健康な人と差別されたくないからと言っていたという。

どんなに立派に生きても1度きりの人生なんだなと思う。

時間がどんどん押し寄せてきていくらあっても足りないような日々を過ごしている。

昔は時間が余っていたように感じるのも、老いのせいだろうか?

Oさんがご自宅へ

家に帰り仏壇に手を合わせたそうです。仏壇にはご主人がいます。朝起きても仏壇の方に向けて片手で拝んでいると聞きました。これも家に帰ったらばこその仕草であると思います。Oさんはご家族に看取られるために家に帰られました。

延命とか寿命とかいいますが、どこで判断するのでしょうか?

医者ははっきり言ってくれません。家族に判断させます。

家族はある程度医者がはっきりいってくれるのを待ちます。でも、延命されるのではないかと疑っています。家族であっても生きる権利は奪えません。その判断を医学の知識のない家族がしていいのでしょうか。

私の友人は、きっとその判断に今も正しかったのか悩んでいると思います。あと何ヶ月いえ、何日生きられるかわからないけど、だからこそ1日でも大切な命であると思うんです。誰も、親は1日でも長生きしてほしいと願い慈しんでいるのですから。後から思い返した時に、思いが残らないことを祈っています。とても情のある見送りをすることができたと思いますので。

お元気で!

長い間(開設当初から約10年もの間)利用していただいたHさんが特養に!

こんなことがあるたびに原因不明の熱がでたり、体調不良になる。

介護保険が始まる前からご利用いただき、ここ数年は365日デイサービスに。

ご家族皆働いておられ、ご主人がご病気になられて・・・。

小規模多機能は役にたっているのだろうか?

ご家族の代わりに、ご家族に代わって・・・と思う私たちの思いは利用者さんに役にたっているのだろうか?

いよいよの終末期に、十分家で暮らせる状態にあるので、デイサービス中心から訪問介護を中心にしたサービスに切り替え、家にいられる時間を作ろうと相談をすると、急に特養に行かれる方がいる。

最期を家で看ることに不安があるのだろうか?

まだサービスに不足があるのだろうかと考えてしまう。

こんなことなら、初めから、お元気なうちから、施設に入って皆さんとかかわりを持って慣れていたほうが本人にとっては幸せなのではないか?と思ってしまう。

病気を抱え見知らぬ所で どうされているのだろう?

孤独な思いで亡くなるのだけは避けてほしかった。

力不足を感じ、ご家族を説得できない自分に腹が立つ。

足りないなー 部屋が  

4部屋で4グループ

デイサービスの利用者さんが毎日平均で12人から13人

4グループに分け、1部屋2人・3人・4人・5人と。

職員が部屋毎に1人から2人でその日の担当をします。

中々、気が合う 合わないがあって、日によっては部屋割が難しい。

デイサービスも社会生活だからという人もいたけど、現場では理屈が通らない。

余るほどの部屋もないし、・・・。そんな時は車でドライブに!

車内も個室と思えば1部屋増し  これで一件落着ということに・・・。

総会で

1年に1度の総会で、今回は役員改選があります。

現任理事、高齢化に伴い世代交代をと・・・。

10年の月日もあっという間に過ぎ去り・・・。

この10年間で利用者さんから教えていただいたことは計り知れず。

貴重な時を過ごしています。

銀ちゃんの家 経由 我が家へ

家で倒れてから豊岡病院に入院されていた。

退院するに当たり、銀ちゃんの家へ。

一人暮らしなので、いきなり家に帰るのはちょっと心配!

1ヶ月経ち、すっかりお元気に。

日中の帰宅をボチボチと始め、昨日久しぶりに自宅に外泊を?

「お楽しみ?」と声かけると、「ワクワク」と返してきた。

いざ帰ってみると、不安だったのか、ちょっとしたことが気になり電話してくる。

よそでは中々落ち着けないと思えるところ、 1ヶ月ものお泊まりは大変。

やっと家に帰れた。

そりゃあ、なんてったって 「我が家が一番さ!」

大雨が降り、円山川が増水すると大変!

1級河川、普段は誇れる豊岡の象徴であり、送迎の帰りにゆったり流れる河川の雄大さに見惚れる日々を送っていますが、今日のようにどしゃ降り状態が続くと、7年前に被災した時を思い出し不安になります。

あの時、ボランティアに来ていただいたあの方も、この方も、ありがとうございました。

お陰さまで銀ちゃんの家がこうして存在しています。

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2004.10/21 撮影

いつできるの?勤務表

毎月悩みの種が勤務表。

中々できないんだなこれが。

希望の休みを入れると勤務する者がいなくなってしまう。

仕事をなんと思っているのか・・・。

と言ってても始まらないので大急ぎで間に合わせないと。

月末はこれが一番大変!

けんかしないで!

OさんはKさんが嫌いです。KさんはOさんを嫌っていません。

でも、OさんはKさんが大嫌いのようです。

いつもは、別の部屋で過ごしているのですが、Kさんはこだわりなくどの部屋にも入ってきます。

Oさんが、今日はよほど嫌だったのか、大きな声で「あっちへ行け!」怒鳴ったようです。

Kさんは立場がなく怒鳴り返したようですが、職員がすぐにKさんと一緒に場所を変え、側に行くと、「悔しい!あんなこと言われて。」といって泣いていました。

Kさんには「うん、うん。」と。ほんとに悔しい思いが伝わってくるだけに慰めの言葉しか出ません。

部屋の方では、Oさんが他の人たちに、「いろいろな人がいるわな!」と諭されていました。それにも何も言うこともできず、Oさんの背中をさすり、「大丈夫、大丈夫」と、慰めるようなことしかできませんでした。そんな私って八方美人?

でも、どちらの気持ちもよくわかるので、それ以上のことは言えなかった。